物語部屋 第二弾

「flesh and love(仮タイトル)」

「ジョニー!!」
引き止めるカズを無視し、ジョニーは出て行った。
「ああ、どうして・・・」
泣き崩れるカズの肩をmiyaがそっとなでた。

「いらっしゃいジョニー、今日は遅かったわね」
「ちょっともめてな」
「そう、いつまでもたってないで座ったらどう?」
ジョニーはカウンターに席を取りウイスキーを
ダブル、ロックで飲み干した。
「あらあらちょっと危ない飲み方。お冷は?」
「いやいい。」
今日のママはやさしい。

カランカラン・・・

新しく客が入ってきた。







顔に合わない大きなめがねを鼻にかけて
奴はやってきた。

「何にします?」

「あっ…、いゃ〜…、その〜、
ぁの〜あ、あ、ぁ…じ、じ実は
見てもらいたいものがありまして…」

そう言うとすぐさまトランクから
商品と思われるソレを次から次へと取り出し、
カウンターいっぱいにひろげはじめた

タグには“YU-JI”とかかれてあった







鼻眼鏡は舌っ足らずな口調で
ママと何やら話し込んでいる。

「だっ、だだからですね、
これをこここちらで
ああぁっ預かって欲しいんですよよ」

「お兄さん、うちはお酒しか扱ってないのよ。
大体なんで帽子なの?
営業するところ間違ったんじゃなくて?」

「ムムムッムムキーっ!!!」

逆上し、色白の肌を真っ赤に染めて、
鼻眼鏡がママに手を伸ばしたその刹那、
もじゃ毛のこめかみに
鈍く光る銃口が突き付けられていた!!

「失せな。酒が不味くなる。」

男の顔がみるみるうちに青白く変わり出す。
ママは、またか…という様な呆れ顔だ。
震えながら、恐る恐る銃口の先を見た
鼻眼鏡の様子が変わった。

「おおぉおまっえは!じっじジっジジョニー!!」

「…誰だ、お前?」
「ままままさかアンタに
こんな古汚いとこであっ会えるとはな。」

「…俺はアンタみたいな
かつぜつの悪い男は知らないな。
…何で俺の名を??」

「へへへっ…あっアンタを探してたんだ。
じじじ実はあっァアンタに仕事の依頼があってな。
ぉお俺の名はユー…」

鼻眼鏡の話をママが遮った。

「面倒ごとならよそでやって頂戴。
あと、古汚いは余計よ。」

数秒の沈黙のあと、
ジョニーと呼ばれる男がきり出した。

「すまない。また来るよママ。
…彼女によろしく言っておいてくれ。」

ママは寂しげな顔を浮かべ、

「…会いにいってあげないの?
…いつも貴方の話ばかりしてるのよ。」

ジョニーはグラスに残っていた酒を一気に飲み干し、
小さな笑みを浮かべたかと思うと、
鼻眼鏡の男を連れて店を出ていった。

「…馬鹿な人…。」

路地裏へと二人の男が歩いて行く。
暗闇のなかで煙草の火が灯る。

「すすすっすまねぇな。まっままずは自己紹介だ。
ぉおお俺の名はユー…」
「御託はいらない。用件を聞こうか。」

「…ぉ俺はユー…」
「用件は?」

この男との出会いが、再びジョニーを愛と
、欲望の渦巻く世界へ引きずり込むのだった…。